自治体に関わる仕事を担当することになったので、
とりあえず読んでみるか、というノリで買いました。
感想としては、何か久々に発見した気分というか、
新鮮な気持ちで読めて、面白かった。
まず、自治体とは「お金を使うのが仕事」という定義が面白かった。
言われてみれば確かにそうなんだけど、そういう風に考えたことはなくて、
どちらかというと、市民の管理をする人というイメージが強かったですね。
(市民のために)お金を使うのが仕事なので、
自治体からお仕事をいただくためには、市民のためになることを
プッシュしなければダメ。
また、お仕事を取るためには、複数人でプレゼンをするとか、
自治体の人と取引することはできない、とか、
いろいろと取り決めがあって、結構市民に対してとても慎重な姿勢を
自治体はとっているんだというのもよく分かりました。
なお、自治体に仕事に応募するためには、参加資格者名簿へエントリー
されている必要があるようですね。
案外、中小企業が初めて応募するには、この点に壁があるように思えました。
あと、仕事内容の「等」の字に注意、というのは、自治体に限らないかも(笑)。
「それくらい、いーじゃーん??」って言わせる余地を与えているので、
そこをヌルっとするのではなくて、できるだけスコープを明確にするのは
とても重要なことですよね!
今はモノが豊かになり、戦後のように
「まずは道路作ってよ」とか「まずはガスを使えるようにしてよ」
といった市民に共通の要望というものはなくなって、
自治体に求めるものが多様化しています。
しかし、少子高齢化のために税収が減っており、多様化した市民の要望に
対応しきれない現実があるようです。
自治体の方々とお仕事をされたい方は、
相手を少しでも知るという意味で、読んでみても良い本だと思います。
自治体のことに触れた本ですが、文体自体は軽いので、とても読みやすいです。
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